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地面「俺は35年前位からここに埋め立てられたんだよ。」

サリナ「そうか・・・ここは事故の後埋め立てられてしまったんだ・・・・・
    ・・・って事はこの地面の下に時計があるって事!?もうそんな体力残ってないよ;もう無理;」

リリィ「ええー?ここ埋め立てされたところなの???(´Д`|||)」


サリナ「どこら辺にあるかなぁ・・・まだあるかなぁ?・・・もう無かったりして・・・時計バラバラかも(´;ω;`)」

地面「時計っておまえら時計を探してるんだが?慌てるでねぇ。俺の下でず〜〜っとカチカチ鳴ってるのがあるぞ。」

サリナ「え?!あ?!鳴ってる?!そ、その場所ってどこっ!!!!」

地面「ほら、もうチョイ先のあのタンポポの下辺りから聞こえてるぞ♪」

サリナ「キャー!ありがとう!!(。>ω<。)ノ゙ リリィ分かったよっ!!あのタンポポ!!!あの下辺りだって!!!!」

リリィ「あいよ!!(*´∀`*)ノ」






そこから時計が出てくると思うと疲れが一瞬に吹っ飛んだ。
二人は残りの力を振りしぼり、急いで掘り始めた。













しかしどれくらい経っただろうか・・・・・
恐らく夜中になっていたことは間違いないだろう。






サリナ「ねぇ・・・・・・・本当にここにあるのかなぁ・・・・・・」

リリィ「掘っても掘っても土ばかりだよねぇ・・・・・・・」



二人の動きはいつしか完全に止まってしまっていた。
穴はサリナが余裕で入れるほどになっていた。


掘った土を持ち上げる事も、シャベルで掘り返す事すら出来ない。
流石にもう力が出ないのだ。
無理もない。ろくに休憩も取らず夕飯だって食べてないのだから。





と、その時、




ピッピピーピ・・・・・



サリナ(!?)



ピーーピーーー・・・・・・・



サリナ(このメロディー・・・・・)



遠くから?近くから?
この静かな夜。どこからか、二人の耳に優しいメロディが聴こえてきた。







・・・・・

・・・・・・・

ギイチ「その時計は100年電池が持つのじゃ・・・・」


ギイチ「明日はわしの誕生日なんじゃ・・・・」

・・・・・・・

・・・・・






サリナ(これバースデーソングだ・・・・・・!!!)



サリナは耳をすました。しかも結構近い所からだ。

この下から微かに聴こえてくるような気がした。
なんとなく音のする所を見付ける。

そして音が消えてしまう前に急いで掘り始めた。







サリナ「あった。」






ようやくサリナは時計を見付けることができたのだ。

土を掃いライトを当てた。カチカチと動く時計の針は真夜中の0時を指していた。








サリナ「40年間も・・毎年・・・・」


リリィ「ずっとここでギイチさんの誕生日を祝ってたんだね・・・」





静かな夜・・・・・・・



長い長い40年の時を経て・・・



バースデーソングが地上にこだました・・・




エミリさんの想いと共に・・・・・・・・・・・















そして翌日の朝、早速サリナ達はギイチの自宅へと向かった。




ギイチ「どうしたんだい。こんな朝っぱらから;」

サリナ「おはようございます!!リリィ渡して♪」

リリィ「はい。お約束の時計です(*´ェ`*)」



ギイチ「その時計・・・・・・!!お前さん達、本当に見つけて・・・・・・
     本当はもう、一生見付からないと・・・・思っ・・・・・・・・・・・・・」


ギイチは言葉に詰まった。


サリナ「このメロディ聴いて下さい・・・・・・このバースデーソングが0時に土の中から鳴ったんです。 
    だから見付け出せたのかもしれません。エミリさん、見付けて欲しかったんでしょうね。」

リリィ「エミリさんはギイチさんの誕生日にタイマーをセットしてたから・・・・・・
    あの場所でギイチさんの誕生日を祝ってた・・・・・毎年・・・」


悪夢のような悲惨な事故から40年。

ギイチは何も出来なかった悔やみ切れない気持ちが胸に込み上げた。瞳からは涙が止まることなく溢れ出る。

そしてエミリには二度と逢えなくとも、変わらぬエミリの愛を感じられずにはいられなかった。



ギイチ「エミリ・・・・・・・今日の誕生日は一生忘れん・・・・ごめんなぁ・・・・・」




ギイチ「君たちありがとう・・・・・・この感謝の想いは言葉では伝えられん・・・
     ・・・・・・・・・本当に、本当にありがとう・・・・・・・・・・・・・」




サリナ「リリィ、今日はもう帰ろう・・・・・」

リリィ「うん、そうだね。幸せな気分を邪魔したくないもんね(*´v`*)」



ふと、サリナ達にはギイチの横でニコニコ笑うエミリさんの姿が見えたような気がした。













数日後






サリナ「ね、リリィ。やっと筋肉痛が取れたって感じじゃない?(笑)」

リリィ「あれぇ・・・・・まだ入金されていない??」

サリナ「え〜〜!?パソコンから振り込むって言ってたよね〜!?」

リリィ「あんなに喜んでたから絶対嘘つかないはず!!」

サリナ「ちょっと電話してみる・・・(ー'`ー;)」



プルルルルル・・・・プルルルルル・・・・



ギイチ「よぅ〜!元気かぁ?」

サリナ「ちょっとーー!代金が振り込まれてないわよ〜〜!!あの涙は嘘か!!( ・`д・´)」

ギイチ「何を戯けた事を言っておる!!ちゃんと入金したぞい!!!え〜〜っと確かダークサリーズってとこじゃろ?」

サリナ「ダークサリーズって違ーーーーーっっ!!!ホーリーサリーズ!!!!」

ギイチ「なぬ!ホーリーもダークも同じじゃろ!!もうお金なんかないぞ!!」

サリナ「何やってるのー!このボケ爺ぃ!!!!(`ε´*)ノ」







ガミガミ・・・・

ガミガミ・・・・




リリィ「またタダ働きじゃん!!!家賃が払えないじゃーーーーーんっっ!!!!!!」

サリィ「通販でお買い物できないじゃ・・ん・・・(´;ω;`)・・・」

リリィ「サリナー!!ヽ(`Д´#)ノ 」




つづく







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