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二人はがっくり肩を落としていた。

リリィ「サリナ、どうする?・・・」

サリナ「・・・・・・・・・・・・」

リリィ「ユリちゃんにはなんて伝えようか・・・」

サリナ「・・・・・・・・・・・・」

リリィ「サリナ?」

サリナ「本当に殺されたのかなぁ・・・・・・」

リリィ「プロの殺し屋だからね・・・」

サリナ「殺し屋は何処に連れて行ったんだろう?」

リリィ「やっぱり死体は隠さないと・・・イヤーーーーッ!!死体だなんてさーーー!!(><; )」

サリナ「自分で言っといてなんだよ;・・・いや、そうじゃなくて、ちょっと調べてみようよ。」





サリナはリョウを運んだ殺し屋の足取りを調べる事にした。



殺し屋が向かったと思われる方向の壁、看板、植物、色んな物に話を聞いて進んだ。







・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・



リリィ「ねえ。でもどうして殺してないって思ったの??」

情報収集の途中でリリィがサリナに質問をした。

サリナ「あのドラム缶の話だと素手で殴ってボコボコにしたって言ってたでしょ。殺し屋って言ったら普通ピストルでバンって感じじゃないかなぁ?」

リリィ「そう言われてみればそうだよね・・・・リョウが格闘家だから合わせた??」

サリナ「さぁ、そこまでは分からないけど・・・何か気になるんだよね。」

色々悩みながらも更に情報を聞き出していく二人。

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・


ポスト「そうだな間違いないよ。大男が若い奴を背負ってあそこの病院に連れて行ったよ。」

サリナ「本当?!ありがと!!!」



サリナ「リリィ!やっぱり殺してないんだよ!!この先の病院に行ったって!・・・でもどうしてだ?(´ヘ`;)」

リリィ「殺し屋なのに殺してないって・・・・・何か理由があったトカ?」



そして病院に着いた二人。受付でリョウが入院していないか聞いてみた。

受付「あ、リョウさんなら508号室に入院していますよ。」

サリナ「本当ですか!!やっぱり生きてる!!行ってみよう!!」


二人は急いで病室に向かう。
エレベーターが五階に着きドアから出た瞬間、廊下で看護婦さんらしき大きな声が聞こえた。
何の騒ぎか気になったが、二人は病室を探す方が優先だった。

サリナがキョロキョロしながら歩いてると・・・・・


ドン!!!!!


サリナ「痛ーーーーーっ!!!ちょっとー!危ないじゃない!!!」




「は?お前が前見てないんだろ!」

サリナ「な、なんですってーーー!!!(゚Д´;)」

「わりぃ。俺、急いでるから!!」

サリナ「ちょっ、待ちなさいよーーーー!!もーーっ!!」

看護婦「待ってください!!リョウさーーん!!!!!まだ退院できる体じゃないですよっ!!!」

サリナ「ゲッ!?リョウ?あれ本人?(,,゚Д゚)」

リリィ「きっとそうだよ!( ・`д・´)」

サリナ「うそ〜!!絶対逃がしてたまるかーーーーーっ!!」

リリィ「うん!!追いかけよう !!!」




婦長「もう!!!!廊下は走らないで下さーーーーーい!!!!!」




二人は猛ダッシュでリョウを追いかけた。
しかし病院の正面玄関まで来てリョウの姿は見えなくなってしまった。

サリナ「ええい!!怪我人のくせになんて逃げ足の速いっ!!(;´Д`)」

すかさず正門にある木に手を翳した。

サリナ「ね、教えて!!今走って行った生意気な男はどっちに向かった?」

リリィ(生意気な男って・・(´・ω・a)・・)

木「そこの住宅街の方に行ったみたいだよ。」

サリナ「ありがと!!」

サリナはそうお礼を告げるとすぐさま走り出した。




サリナ「ハァ、ハァ、・・ハァ・・・・姿すら見えないじゃん・・・ハァ・・・ハァ・・・こんなに走ったの久々だよ・・・ハァ、ハァ・・・」

リリィ「サリナは基本的に動かないもんね(笑)」

サリナ「うるさいな〜!!!・・・ああ・・・・もうギブ!動けない!・・ハァ、ハァ・・・・」

その場に座り込んでしまったサリナ。

リリィ「あれ!!!サリナ!!!」

サリナ「え・・・・何??」

リリィ「あそこの曲り角に倒れてない?!足が見える!!」

見失ったはずのリョウがこの先の曲り角で倒れていたのだった。






サリナ「ちょっとあんた!!どうしたのよ!!・・・・・・って熱っ・・・・・すごい熱じゃない!?」

リリィ「早く病院に戻らないと!!!」

サリナ「病院って大分離れてるよぉ・・・・・こいつのせいで(ー∧ー;)」

リリィ「そんな事いってる場合じゃないよーー(汗)」

リョウ「ううぅ・・・・そ、こ・・の家・・・・・」

サリナ「え、ここの家が??・・・この看板・・ああ、ここはあのジムのアパートじゃん!!」

リリィ「じゃあ早く家の中に入ろうよ!!」



リョウが持っていた部屋の鍵をポケットから見付け、何とかリョウを運んだ。
そしてリョウを部屋に入れ布団に寝かせてあげた。

リョウ「ZZZZZZ・・・・・」

怪我のせいか一言も話すことなくリョウはグッタリと寝てしまった。

サリナ「チッ・・・・・すこし寝かせてやるか(ー∧ー;)」

リリィ「私達も疲れたよねぇ;」

サリナ「うん、こいつのせいでもうヘトヘトだよ・・・・・」

リリィ「まぁまぁ、やっと見付かったし。・・・・・・少し落ち着いたら病院に連れて行こうよ;」

サリナ「私・・・・・・眠ぃ・・・・・・・・・」

リリィ「今日はサリナも能力使いまくったもんね・・・・・・少し休みなよ(´ω`;)」

サリナ「グ〜〜〜〜グ〜〜〜〜〜〜ZZZZZZ・・・・・・・・・・・」

リリィ「ってもう寝てるし・・・( ゚Å゚;)」



とりあえず、リョウが目を覚ますまでサリナとリリィはこの家で休むことにした。







・・・・・・・






サリナは子供の頃の夢を見ていた





・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・







サリナ〜このお花さんがお水が欲しいって言ってるよー。

うん!お花さんから聞いたよ〜サリナがお水あげる〜〜!!




サリナ〜テレビさんが暑いからスイッチ消して欲しいんだってー。

ごめんなさ〜い!すぐ消しま〜〜す!!






サリナ〜サリナ〜!お魚さんが鬼ごっこしよ〜だって〜〜!!
待て〜!待てぇぇ〜〜!!


バシャーーン・・・


あわわわわぁぁーーー!!!ブクブク・・・・


ママ〜〜〜〜!!!ブクブク・・・・

助けて〜〜〜〜〜〜!!!!


サリナーーー!!

サリナーーーーーーー!!!

今助けるわ!!


ソウルアクティベート!!!!




お願い川の流れを・・・・・・・サリナを助けて・・!!

川の流れが変わる・・・

サリナの体はゆっくり川辺に移動した。


良かった・・・・・

ありがとう・・・・・・

やっぱりママってすごい・・・・・

どうやって川の流れを変えられるの?




すべての物には命を持っているの

サリナもいつか使える筈よ・・・・この力は人の為に使ってね・・・

うん、サリナもママの様になりたい・・・








・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・




サリナは目を覚ました。




母親はサリナが幼い頃に病気で亡くなっていた。
夢の中ではいつだって近くにいてくれる。優しくて強くて太陽みたいな人。

久しぶりに母親の夢を見て少し涙がこぼれていた。
サリナ「ママ・・・・・・・」



トントン・・・


トントントン・・・カタッ・・カチャ・・・


サリナ「・・ん、なんか・・・いい匂い・・・・」


サリナがボーッとしていると、いい匂いがしてきて包丁の音や食器の音も聞こえてきた。
いつも聞いてる音。サリナはやっとご飯の時間だって気が付いた。

サリナ「・・・リリィー・・今日は何のご飯ー?・・・」


 ・・・・・・・

  

サリナ「あ;ここは私の家じゃない;そうだ!あいつの家だった;あいつは!?」

リョウ「お、やっと起きたか、そばかす。」

サリナ「そっ!そばかすって言うなぁ!!私はサリナ!!サリナよ!!!あんた身体は大丈夫なの?」

リョウ「ああ、一晩寝たら治ったぜ。それと、俺も【あんた】じゃないぜ。俺はリョウ。」

サリナ「あんたの事は知ってるわよ!!ねっ、リリィ!・・・・・・あれリリィ?・・・・いない?」

リョウ「リリィなら朝早くに出掛けた。話は聞いたよ。ユリから頼まれたんだってな・・・後で連絡しないとな。」

サリナ「リリィの奴〜!一体どこに行ったのよ〜!!」


 
ググググゥゥ〜〜


その時サリナのお腹の音が鳴り響いた。

サリナ「こ、これは違うわよ!お腹が鳴ったわけぢゃないわよ!・・・・鳥よ、グ〜グ〜鳴く鳥が!」

リョウ「そんな鳥いるかよ・・・・・もうお昼だから食べるぞ。」

サリナ「・・・・ごくっ・・・・・・・しょうがないわね・・・そこまで言うなら食べてやろうじゃない・・・」

リョウは、綺麗に盛り付けたオムライスを出してくれた。

サリナ「お、美味しい・・・( ̄д ̄;)」

リョウ「そうか。」




サリナ「男のくせになかなかやるわね・・・」

リョウ「そばかすは女のくせに料理は出来ないんだろ?」

サリナ「な(怒)!!あたしだって料理くらい出来るわよ!!ペ・ヨングソース焼きそばなら私に任せなさい!!」

リョウ「くく・・・それってお湯注ぐだけだろ(笑)」

サリナ「シャラッーーープ!!!私はその後のお湯を捨てるテクニックが超一流なの!!うまく火薬や麺が落ちない様に・・・!!」

リョウ「なぁ、リリィ遅くないか?」

サリナ「無視するなー!!ヽ(`Д´)ノ」





「キャーーーッッ!!!!」


ちょうどその時、外から叫び声が聞こえた。
リョウは慌てて玄関に走りドアを開けた。




レンジ「リョウ、てめぇ、生きてたのか!!」

グリン「この二人はお前の知り合いかぁ?」

リョウ「ユリ!!!!」
サリナ「リリィ!!!」

ユリ「お兄ちゃ〜〜ん〜〜!!」
リリィ「サリナ〜〜〜〜。゚(゚´Д`゚)゚。」




玄関前で、あのグループの二人がリリィとユリちゃんを捕まえていたのだった。







つづく










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