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ジムの練習が終わり、しばらくすると例の連中が出てきた。
よく見ると、ガルシアに怒鳴られていた下っ端のミックも三人に囲まれながら出てきた。





サリナ(よし。後を連けるわよ!)

リリィ(あいよ!!)




四人は大通りから路地に入り、更に人気の無い方へ向かって行った。

行き着いた所は、潰れた工場地帯だった。
ガルシア達は一番奥の工場に入って行き、サリナ達もバレないように後から着いて行った。


潰れた工場は油臭く薄暗かった。ドラム缶や鉄筋など無造作に転がっている。
悪戯に割られた窓から入る光で何とか周りを見渡すことが出来た。


リリィ(何ここ・・・・・・)

サリナ(何か映画とかで悪い奴らがよく喧嘩する所みたいじゃない?(^ω^;))

リリィ(・・・・あ、なんか話してるみたい・・・・・)

リリィにはガルシア達がミックを脅している様に見えた。


サリナ(うーん・・・話聞こえないね・・・)

リリィ(私がもう少し近くに行ってみるよ。)








体の小さいリリィがガルシア達にばれない様にそっと近づく。





ガルシア「ミック!!昼間あの女にリョウの事喋ろうとしただろー!!」

レンジ「絶対誰にも喋るんじゃねーぞ!!!」

ミック「う、うん・・・でも・・・・」

グリン「でもじゃねぇよ!!お前もリョウの様になりてーのか!!」

リリィ(ええ!!?)

ガルシア「ミック。あの日の事は忘れるんだ・・・お前はこの場所で何も見てないし何も知らない・・・いいか?」 

ミック「・・・・・・・・・・」

ガルシア「おい!分かったよな?!」

ミック「・・・うん・・・・・・」

ミックは仕方なくうなずいた。どうやってもガルシア達に逆らう事は出来ないのだ。




散々ミックに脅し言い聞かせ、ようやく三人は帰って行った。

リリィはミックが一人になった所で話かけた。






リリィ「あの・・・」




ミック「うわ!!びっくりしたー;あ、君は昼間の小さい方の・・・・?」

リリィ「小さい方って何よ!!!o(`ω´*)o」

ミック「ああ、ごめんごめん;」




リリィ「ねぇねぇ。リョウの事、何か知ってるよね?」

ミック「えっ・・僕は・・・・僕は何も知らないよ・・・・」

リリィ「誰にも言わないから教えてよ。」

ミック「・・・・・・・・・」

サリナ「ちょっとーー!!リョウの事知ってるなら教えてよーー!!!」

ミック「僕は何も知らないし何も見てもないよーーーーーーー!!」

途中でサリナが割り込んで来たらミックはそう言いながら走って逃げてしまった。





サリナ「リリィ!追いかけるよっ!!」

リリィ「待ってサリナ!!」

サリナ「何!?早くしないと逃げられちゃうよ〜!!ヽ(;´Д`)ノ 」

リリィ「さっきガルシア達はミックに『この場所で見た事は忘れるんだ』って言ってたんだよね・・・どうかな?」

サリナ「なるほど〜(´ω`〃)ノ・・・この場所ね!!!!」



サリナは近くのドラム缶に手を翳した。






サリナ「ちょっと聞きたいんだけど・・・三週間位前にもさっきの四人・・・・いや、五人って見なかった?」

ドラム缶「・・なんだお前。そうだな・・アイツ等はよく来てるぜ。最低な奴等だよ。」

サリナ(ビンゴ!!(・ω・人))

ドラム缶「そう三週間前、さっきの四人と後一人、確かリョウって奴が居たな。」




ドラム缶はあの日の出来事を話だした。



・・・

・・・・・

・・・・・・・


ガルシア「おい!リョウ!!お前、最近会長に気に入られてるからって調子に乗ってるんじゃねーぞ!!」

リョウ「そんなこと無いです。俺は早く試合がしたいだけです。」

レンジ「はぁ?お前新人のくせに会長に試合したいとか言ってたよな?それが生意気なんだよ!!」

グリン「つか、なんでそんなに試合したがるんだよ?新人らしく大人しくしてろってーの!」

リョウ「ファイトマネーが欲しいんです・・・・・・妹の為に・・・・・・」

ガルシア「ファイトマネー??妹の為だ〜??笑わせんなよ!!そんなの知るか!!!」

リョウ「自分が稼いで妹と一緒に暮らしたいんです!!その為には上に・・・上がらないと行けないんです・・・・」

グリン「じゃあせっせと仕事でもして稼いだらどうなんだ?!ああ??(笑)」

リョウ「バイトだって掛け持ちでやっています・・・でもバイト代だけでは足りないんです・・・それにG−1は俺の夢でもあるんですよ!」

レンジ「夢ねぇ(笑)・・・ガルシアさん・・・・どうします(笑)?」

ガルシア「お前・・・夢ってよー。俺に向かってそーゆーこと言えんのかー?ああ!!!」

リョウ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」








サリナ「それでー?それでやられちゃったのー!?(><; )」

ドラム缶「いや、リョウはあんな奴らに簡単にはやられなかったよ。なんとか攻撃をかわしていたんだ。」








リョウ「ガルシア先輩、あの時の事は本当にすみません・・・でもあれは事故です。ガルシア先輩だって解かってる筈じゃ・・・!」

ガルシア「リョウ!!お前、俺をナメてんのか?事故だろーがなんだろーがこの左目が見えなくなったのはお前のせいなのは変わらねーんだよ!!」




リョウ「・・・・ガルシア先輩・・・・俺は・・・ガルシア先輩がいたからこのジムに入ったんです・・・・・」

ガルシア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

リョウ「俺はガルシア先輩の強さに憧れてこのジムに入ったんです・・・・」

ガルシア「ああ?!ふざけんな!お前がその俺を戦えなくしたんだろーが!!!」

リョウ「・・・・・・・」









ドラム缶「そして事件はその数日後に起きたんだ・・・恐らくガルシアはプロの殺し屋に依頼したんだろう・・・・」

サリナ、リリィ 「プロの殺し屋ーーー!!?(´Д`|||)」








リョウ「つ、強い・・・・・・・・」



殺し屋「悪いな坊主・・・・・・・」



ミック「あああ!!リョウくん!!大丈夫!!!!!」




ドラム缶「リョウは本気で戦っていたよ・・けど相手はプロの殺し屋。数段実力は上だったな。リョウはかなりボコボコにされてしまったんだ・・

     その後、偶然通りかかったのがミックだ。でも騒ぎになる前に殺し屋はリョウを担いで何所かに行ってしまったんだよ」

サリナ「リョウは??リョウは殺されちゃったの!??」

ドラム缶「相手はプロの殺し屋だったからなぁ・・・・・・気の毒だった・・・・・・・」

リリィ「そんなことって・・・・・・・・・」

サリナ「・・・・・・・・・・・・」





こんな最悪の事態を二人は想定していなかった。
サリナ達は衝撃の事実にどうしていいのか分からなくなっていた。




そしてユリちゃんにはなんて伝えればいいんだろうか・・・・・・・。





つづく







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