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早速二人は町の図書館に行ってみた。
昔の事だけにもう少し当時の状況を知りたかったのだ。とりあえず過去の新聞を探す事にした。


 



サリナ「図書館なんて久々。小学校以来かも。」

リリィ「静かにしなきゃ駄目だからね・・・」

サリナ「分かってるってば。」

二人は小声で話す。

リリィ「さぁ40年前の新聞探そうよ・・・・・・・」

サリナ「・・・・・・・・」



リリィ「サリナ?見付かった?」

サリナ「いや、通販ニッセンRをね見付けた・・最新号かな?!」



リリィ「そんなもんあるのかいッ!!!!!」

リリィは思わず大きな声で叫んでしまった。
案の定、館内すべての人に睨まれた。

サリナ、リリィ「し、し、失礼しました(llVェV)」



リリィ「サリナのせいだよ;」

サリナ「私悪くないもんっ」




サリナ「さっさと探すよ。40年前・・・40年前の4月25日の新聞は・・・・・・・・」

リリィ「あった、これだ!!」




その新聞には、過去に類を見ないぐらい電車大事故が一面に書かれてあった。




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台風脱線事故 救出難航

二十五日午前九時二十分ごろ、台風30号により七王子市UR中央線、七王子〜西七王子間で、快速電車=七両編成、
乗客乗員約五百八十人=が脱線転覆、先頭車両が線路東脇のマンション(九階建て)の一階駐車場に激突し大破した。
警察や消防局などによると、脱線したのは前五両で、乗客ら百二十人が死亡。負傷者は重傷を含め二百三十二人。
13箇所の病院に搬送された。
マンションに衝突した車両内に乗客がまだ閉じ込められており、警察や消防などが救出を急いでいるが死者はさらに増える見通し。


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サリナ「かなり酷い事故だったんだ・・・・最悪だったね・・・・」

リリィ「うん・・何とか時計が見付かるといいけど・・・・・」

不運な事故に唖然となりながらも、ここでゆっくりしてる場合ではない。
時計が無くなってからあまりにも時間が経ちすぎているからだ。
下手すれば見つからないかもしれない。見つかったところで原型がなくなってるかもしれない。

とにかく行って探すしかない。
サリナは急いで事故のメモをとり、二人は図書館を飛び出した。







生憎、記事に載っていた住所は改名されていたが、
古くから住んでる住人に聞きながら何とか現場に着く事ができた。



しかし40年も時が経っていると新聞で見た風景とは大分変わっていた。



サリナ「もう線路すらないんだね・・・・・・・」

リリィ「でも建物は建っていないから探しやすいよ!」



しかし、あたり一面雑草が生い茂っていた。



サリナ「この場所しか手掛かりないもんね。」

リリィ「そうだね。なんとか探してみよう!」


サリナは360度ゆっくり遠くを見渡す。



サリナ「あれだ!!」

そういうと少し離れた大きな木の所へ走り出した。

リリィ「あ、サリナ待ってよーーーーー!!」



サリナ「この木の大きさなら樹齢100年以上はあるわよ。」

リリィ「なるほど!この木なら40年前の事故も見ている筈だもんね!!」

サリナ「そういう事〜〜ヾ(*´∀`*)ノ じゃ、始めますか♪」




【ソウルヴォイス】サリナは大きな木に手を翳す





サリナ「はじめまして・・・・・・・」

大木「・・・・・・・・ん?オマエ何者じゃ・・・・・・」

サリナ「私の名前はサリナ、ちょっとお尋ねしたい事があるんですけど・・・・・・」

大木「何が聞きたいのじゃ?」

サリナ「40年前の電車脱線事故の事って憶えてますか?」

大木「40年前の脱線事故?・・・ああ、あの事故か・・・・あれは酷い事故じゃった・・・今でも鮮明に憶えてるぞ。」

サリナ「その当時の事聞きたいんですけど、電車が脱線した場所ってどこら辺ですか?」

大木「あの事故以来線路が無くなってしまったからのう・・・ほれっ、あそこのススキの境目辺りから円を描いて脱線した場所じゃ。」

サリナ「なるほど!!あそこ一帯がそうなんだね!!・・・・・・・って!範囲が広すぎるぢゃんッッ!!!!(◎-◎;) 」

大木「しかしそんなの聞いて何を調べる気なんじゃ?」

サリナ「ある人の大切なものを探すんです!!教えてくれてありがとうございます!!」

サリナは興奮しながらも大きな木にお礼を告げる。

大木(しかしS・F・Rに出逢うなんて久しぶりじゃな。まだまだ今の時代も捨てたもんじゃないな・・・)




サリナ達は聞いた場所まで行ってみる。
やはり場所を移動しても、変わらず一面が雑草である。


リリィ「しかしサリナー( ̄_ ̄;)この広さってっさぁ・・・」

サリナ「うーん;あたし肉体労働大嫌い・・・(涙)」



この広すぎる場所で二人だけで探すのは気が遠くなる話だった。









二人はとにかく虱潰しに探しまくる。





30分経過・・・・・・


サリナ「このデカイ草が邪魔で掘りにくいーー!!」

リリィ「ここ土が固いぃぃ〜〜〜」






1時間経過・・・・・・・・・・


サリナ「リリィ何所にいるの?姿が見えないよう!」

リリィ「ここにいるよう〜〜!!」

サリナ(小さいから分からん・・・・)







3時間経過・・・・・・・・・・・・・


サリナ「・・・・・・・・・・・・・・」

リリィ「・・・・・・・・・・・・・・・」







5時間経過・・・・・・・・・・・・・・・・・


リリィ「無い〜〜〜無い〜〜〜〜なんにも出てこない〜〜〜〜・゚・(゚`Д´゚)・゚・」


サリナ「うがーーーーっ!!!!もう限界!!!!!!やってられるかーーーーっ!!!!!ヽ(▼Д▼;)ノ」


体力の限界でその場に倒れこむ二人。
そんな甘いものじゃない。これでも掘った所はほんの一部にも過ぎない。



サリナ「もう諦めようか・・・・・爺さんには悪いけど見付からなかったという事で・・さ・・・」

リリィ「うん;40年も前のものなんて探せないよね・・・ここの場所自体線路がなくなっててこんなに変わってるんだもん・・・」

サリナ「・・・あ・・・そうか・・・・!!」

リリィ「ん?どうしたの?」

サリナ「この場所自体に聞けばよかったんだ!!」

リリィ「この場所??」



【ソウルヴォイス】サリナは両手を地面に翳した。








サリナ「ねぇ・・・地面さん!私の声が聞こえる?・・・・・・・・」












リリィ「地面に?・・・お、大き過ぎない??」


サリナも今まで地面なんて一度も試した事はない。初めての試みだ。




サリナ「はじめまして・・・・・・」


地面「おお、なんなんだお前たちは、さっきからずっと俺の上で何か探しものか?」

リリィ(話せたの!?サリナすごっ!!( ̄□ ̄;)!!)

サリナ「お願いがあるの、40年前にこの場所、あなたの上で電車事故起きたわよね、その時の事が聞きたいの!!」

地面「ん?・・・いや、俺はそんな事故知らないぞ。40年前!?俺はここに来てから35年目位だからな。」

サリナ「えっ!!そんな??どういう事よぉおおおー!!(Д゚;)」





つづく・・・・






  

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