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今日もサリナはいつもの様に通販番組に反応していた。相変わらずである。




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ジャジャン♪


このマッサージチェアーどうです!!この楽チン機能!!
ほーら見て!見て!何でもしてくれるお任せ機能付きです!!!

ここに本をセットすると、自動で本を捲ってくれるんです!
そして、この左アームはお菓子を自動で口に運んでくれます!
更に右のアームは食べ終えた後の歯磨きをしてくれるんです!
まだあるんです!うっかり爆睡してしまった時に自動でリクライニングしてくれます!!すごいでしょーう?

今ならこの高級ブランケットをお付けします!!

さ・ら・に!!聞いて奥さん!!まだ驚いては駄目!!

チェアーに取付けられる電動ハブラシとスペア10個も付けちゃいますよ!!
お値段なんと599,000円!!599,000円です!!ここまでお安くご提供です!!


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サリナ「おおおー!!これはあの有名なマッサージ機じゃん!!欲しかったんだよね♪」

ピポピポピピ・・・

リリィ「馬鹿サリナーーーーーヾ(`Д´*)ノ!!!!」


ドゴン!!!!!


電話をかけてるサリナにリリィの跳び蹴りが直撃・・・。




リリィ「またこんなテレビ観てーーっ!!しかも本気で買おうとするなーーーっ!!!」

サリナ「痛〜〜〜(涙)なんで駄目なの〜!?これすごいんだよ〜!買い時だよ〜!
    今まで高くて手が出なかった超理想マッサージチェアーだったのにぃぃぃ;」

リリィ「そんな無駄遣いできる余裕ある訳ないっしょ(怒)!!しかもどこに置くのよー!!」

サリナ「リリィがリラックス出来る様にと思ってぇぇ;;」

リリィ「サリナ(感動)・・・・・・・・・・って、アホー!!もう騙されるかー!!」

サリナ(ちっ・・・もう通用しないか・・)



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ピピピピ・・ピピピピ・・


番組の途中ですがここで脱線事故の最新情報です。

今朝7時14分頃、神奈山県、葉岸線の関外駅から桜木駅間にて脱線事故がおきました。まだ原因は解っておりません。
乗車していた乗客の救命が難航しております。今現在の死者23名の確認が取れました。身元の確認を急いでおります。
また分かり次第お知らせします。



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サリナ「朝から脱線のばっかりなんだよね。メチャメチャに列車倒れたって。確かずーっと前にも大きな電車事故あったよね?」

リリィ「ちょっと話を逸らさないで!!仕事で稼いで余裕が出るまで何も買っちゃ駄目だからね!!( `д´)ノ」

サリナ「え〜〜〜〜!!でもテレビ観ちゃうと欲しくなるんだよね〜(笑)」

リリィ「テレビも、禁・止!!!!」

サリナ「ガーーンヽ(´Д`;ヽ)(/;´Д`)/」




サリナ「ヲヲヲ・・・これから何を楽しみに生きて行けばいいの・・・(遠目)」


リリィ「しっかりして!これからはこれよ!」



ドン!!




リリィはテレビを消し、この世の終わりと言う顔をしているサリナの前にパソコンを置いた。



リリィ「ハイ!これで仕事を探して貰います!!」

サリナ「え〜〜!!仕事〜〜!?」

リリィ「そーう!!ネットで何か探して見つからないものとか依頼主を探すの!!」

サリナ「え〜〜〜;だって既に載せてるんぢゃないの!?」

リリィ「そのサイトに依頼が無いから別で探すの!!」

サリナ「ハァ・・・あのモアイベア像が売れればこんな苦労しなくて済むのにヽ(_ _|||)・・・」

部屋の片隅に全然売れないモアイベア像を見つめる二人。あれから未だオークションでは入札もなく回っている。



サリナ「あ、リリィ!!依頼!!依頼が入ってるよ!!」

リリィ「本当!!どれどれ!?」








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時計を探して欲しい

お金はいとわない

                  ギイチ

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リリィ「おお〜。お金はいとわないだって!!」

サリナ「早速、このギイチって人に会いに行こうよ!!」

リリィ「あいよ!」


これが仕事になれば高収入が期待できる。二人は慌てて住所を控え、急いで支度をし、家を出た。



・・・・・・・・



最寄の駅を降りて周りを見渡す。通行人に道を聞きながらなんとか住宅街へ辿り着いた。
またしばらく歩いて行くと依頼人の家が見えてきた。





サリナ「ここだよ。今回は普通の家だね。」

何故かほっとする二人。無理もない。前回のヘンテコなカエル探しでは踏んだり蹴ったりだった。
今度こそスムーズに稼ぎたいものだ。少しドキドキしながらインターフォンを押した。



ピンポーン・・・・・




リリィ(でもお金持っているのかなぁ?今回は頼むぞー;)

サリナ「ごめんくださ〜〜〜い・・・??居るかな??」


サリナがドアに耳を当てようとしたら、その時そっとドアが開いた。

カチャ



依頼人「誰じゃ・・?」

サリナ「依頼されて来たホーリー・・・・・え!え!ええーー!!(*`ロ´ノ)ノ」

依頼人「おーーぅ!!!エミリ〜〜!!!」

リリィ「(゜Д゜;)・・・・!!」

家から出てきたのは、ハイテンションなお爺さんだった。
びっくりする間もない。そのお爺さんは急にサリナを抱き着きそうに寄って来た・・・

爺「エミリーーーーーー!!」




サリナ「ヲィ!エミリって誰だよッ!!!」


ゴン!!!!



サリナもサリナだ。圧倒され大人しくしていられる性格ではない。
条件反射と言って良いのか?依頼人であるのにも関わらずサリナの鉄拳がお爺さんの頭を直撃した。



爺 「ぅ”・・・ぐぐぐぐ・・・・・・・・・・・・・・・」








数分後・・・・・・・・




リリィ「だ、大丈夫ですか?大丈夫ですか?」

爺 「ぅ〜〜ん・・・・・・」

リリィ「お爺ちゃんしっかり!!」

爺 「・・・あ、頭が・・・痛い・・・・・・」

リリィ「もうサリナがいきなり殴るからいけないんだよ!!」

サリナ「その爺さんが悪いんだよ!!!大体、私はエミリぢゃないし!!( `д´)、」

爺 「ぅうう・・・なんと乱暴な娘じゃ・・・ただ勘違いしただけなのに・・・」

サリナ「勘違いで急に抱き着いて来るなって!!」

リリィ「まぁまぁ・・・・・とりあえず依頼内容を聞きましょう。」

爺 「そうさのう・・・・パソコンで電車事故を見て思い出してのう・・・・・」

サリナ「あ、ニュースでやってた・・・・」

爺 「先月パソコンを購入してな♪やっとやり方を覚えて色々ネットを見ていたんじゃ。ネットはすごいのぉ。
   あれもこれも見放題じゃ。わっはっはっは〜」

サリナ「おい!!爺ぃ!!!話がそれとるがな!!!!」

爺 「おお、そうじゃった。今から40年前かのう・・・同じような事故があったのは。
   あの日は朝から大雨で大型台風がきとったんじゃ。エミリは・・・当時わしの婚約者のエミリが乗っていたんじゃ・・」






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ギイチ「今日は大型台風も来てるし今日位は仕事を休んでもいいんじゃないか?」

エミリ「だめよ、台風くらいで仕事は休めないわ。貴方だって仕事休まないじゃない、私だって頑張るわ♪」

ギイチ「俺は男だし休むわけにはいかないよ。もうすぐ部長に昇進できるかもしれないしね。」

エミリ「ふふふ、私だって負けないんだから!じゃあ行ってきます。」



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爺 「あの朝はいつもと変わらない会話じゃった。その日に・・・・あの悲惨な事故が起こったんじゃ・・・
   それが最後の会話になるなんてのぅ・・・・・・・・」

リリィ「電車事故・・・・・・・・・」

爺 「そうじゃ、エミリはいつもの電車に乗って仕事に行ったんじゃ・・・・・・
   しかし台風の大雨、強風のせいで脱線してしまった・・・・・・・・・・・・・」

サリナ「それでエミリさんは・・・;」

爺 「当時の電車は今と違って安全性は低かったんじゃろう・・・・停止しててくれてりゃ・・・な・・・・・・・・」

サリナ「爺さん、さっきは事情も知らないで殴ったりしてごめんなさい・・・・・私はエミリさんに似てたんですね・・・・」

爺 「解ってくれればいいんじゃ。その代わり明日はわしの誕生日じゃから一緒に祝ってくれヾ(´ε`*)ゝ 」

と言いつつまたサリナに抱きつこうとして来た。


ドーン!!!


サリナ「爺ぃ!調子に乗るな!!!」



条件反射で脚が出るサリナ。

爺 「おぅ・・・(;; ̄◇ ̄;;)・・・」


リリィ「それよりも探して欲しい時計ってどんな時計なんですか?」

爺 「ぉぉ・・イタタタ。そうじゃった;エミリの誕生日にプレゼントした時計を探して欲しいんじゃ。」

リリィ「その時計はどこで無くしました?」

爺 「エミリはいつも肩身離さずその時計を持っていたから・・・・・」

リリィ「ってことは事故の時に・・・・・?」

爺 「そうじゃ。当時エミリの遺体は見つかったんじゃが、その時計だけは見つからなかったのじゃ・・・・
   大事故だったから小さい遺品までは集めきれなかったんじゃろうなぁ。」

リリィ「40年前に無くした時計・・・・どんな時計ですか?」

爺 「当時にしてはとても高価な時計で100年間は電池が切れないと言われた珍しい時計じゃ。」

サリナ「機能ぢゃなくて見た目の形や色とかは?」

爺 「金色の懐中時計じゃよ。」

サリナ「分かったわ!何とか見つけて上げましょう!」

爺 「おぬし等に見つけられるのかのう・・・・・・」

サリナ「なっ(怒)私達にかかれば見つけられないモノなんてないんだから任せなさい!!リリィ行くよ!!」

リリィ「あいよ!!!」








つづく





  

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