二人の目の前には豪華な門が構えていた。

一見、豪邸の様だが門の奥を良く見ると屋根は逆さまの形で窓も独創的だ。

庭は手入れがされてるものの、所々に飾ってある不思議な置物が目に飛び込んで来る。


サリナ「うわっ、趣味悪っ;」

リリィ「確かに。でも外見はどうあれ、依頼人は本当にお金持ちそうだよ♪報酬が楽しみ・・・・(嬉)」

そしてサリナは歪な型をしたインターホンらしきボタンを押してみた。
 
 


ザリゴーーーーーン・・・


ザリゴーーーーーン・・・




サリナ「・・・今のチャイム音?(笑)」


リリィ「わからん;」


外壁も不気味だがインターホンも不気味だ。
二人が動揺してる間もなく誰かが出てきた。


メイド「どちら様でしょうか?」

サリナ「エリスさんの依頼で来たホーリーサリーズと言う者ですけど・・・・」

メイド「はい、奥様から聞いております。中へどうぞ・・・・」
 
門が自動に開くと二人は吸い込まれて行った。
 
 
玄関にも家の中も奇妙で歪なオブジェや絵画が沢山飾ってあった。
 
 


メイド「この家は一般の方々にはとても珍しいでしょう。奥様は高価で変わった物が大好きなんですよ。」

リリィ「確かに大分変わってますね・・・・・・・」

サリナ(悪趣味だろ・・・・・・)

メイド「私もこの家に来た頃はかなり抵抗があったのですが、見慣れるとどれも素敵に見えてくるんですよ。

最近奥様が購入したこのモアイベアの像なんて実に素晴らしい・・・・」

リリィ「そ、そうですか・・・・(´-ω-`) 」

メイド「どうですか。この凛々しい瞳とこの立派な耳の創りは。そしてこの唇。」

一人夢中で語りだすメイド。



サリナ(あ、あそこが依頼人の部屋じゃない?このメイドはほっといて行こうよ・・・)

リリィ(そうだね・・・行こう・・・・・)
 
 

メイド「この頭の飾りがまた素晴らしい。貴方達もそう思いませんか!!・・・

 ・・あ、あれ?・・・・いない・・・・・・・・」

 
 

こっそり抜け出した二人。
そして廊下を少し歩くと依頼人の部屋らしきドアの前に来た。

サリナ「こんにちは〜・・・・・」
 

エリス「何方?」

リリィ「依頼を受けたホーリーサリーズですけど・・・・・」

エリス「まぁ、貴方達が・・・お待ちしておりましたわ。」

依頼人はこの建物とは想像もつかない程、とても綺麗な女性であった。

エリス「早速ですが私の大切なポールちゃんを探して欲しいのです・・・」

サリナ「ポールちゃんは何時頃いなくなったんですか?」

エリス「そう・・・・・あれは一週間前・・・・あのモアイベアの像が届いた日の事・・・・・・・・・」

 




依頼人は、一週間前の出来事を話出した・・・・・・・


 
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 
 
 
エリス「ライム!!モアイベアの像が届いたわ、あそこの真ん中に置いて頂戴。」

メイド「かしこまりました奥様。」

(これがあの夢にまで見たモアイベア像!!雑誌でしか見たことなかったけど本当に素晴らい・・!!)


その3時間後・・・・・・


エリス「ライム。これから出かけてくるわ・・・って貴方まだモアイベアの像を見てたの!?」

メイド「あ、はい、奥様(汗)この像があまりにも素敵過ぎてつい見とれてしまって・・・」

エリス「まぁ貴方もこの像の価値が解かるのね、見直したわ。じゃあ、帰りは遅くなりそうだから戸締りはしかっりね。」

メイド「かしこまりました奥様。」

(・・・・・・・この耳がなんとも美しい・・・・・・・・)




そして六時間後・・・・・・


エリス「すっかり遅くなっちゃったわ・・・・」

   (あらっ?鍵が開いてる!?)

エリス「ライム!!鍵が開いていたわよ!!ライムーー!!」

メイド「あ、奥様、お帰りなさいませ。」

エリス「貴方・・まだモアイベアを見ていたの?呆れたわ。
鍵が開きっぱなしだったわよ。もっとしっかりして頂戴!!」

メイド「申し訳ございません奥様(汗)」

エリス「それでポールちゃんはどこ?」

メイド「え、ポール様ならいつもの寝室におられる筈ですが・・・・・・」
 


メイド「あれ?」

エリス「ポールちゃん!!大変ポールちゃんがいないわ!!!ポールちゃん!!!!!!」

 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




エリス「うちのメイドが鍵を閉め忘れたせいでポールちゃんは外に行ってしまったみたいなの。
それから色んな業者にお願いしたのに、どこの業者も見つけられないのです・・・
お金はいくらでも出しますわ!!!!なんとかポールちゃんを見つけ出して頂戴!!!!!」

リリィ「なるほど。逃げてしまった可能性高いですね・・・」

サリナ(とゆうか、あんな像のどこが良いんだろ(´・д・`))

リリィ「それではポールちゃんの写真を見せて貰えますか?」

エリス「これがポールちゃんの写真よ。」



リリィ「えっ!??」

サリナ「カ、カエル?(-∀-ノ)ノ」




エリス「そうよ!!世界に数匹といない超高級カエルのポールちゃんよ!!」

リリィ「これが超高級?・・・・・カエルなのに二本足で立ってるし」

エリス「早く見つけて頂戴!!もう心配で心配で夜も眠れないのよ・・・・・・・・」

サリナ「分かりました!!私達にかかればもう安心です!!カエルだろうがウサギだろうが・・・・
否・・・・可愛いポールちゃんを必ず見つけ出して上げましょう!!!」

そう自身満々に言って二人は依頼人の家を出た。




そして変なカエル・・・・・・・・ではなく、超高級ポールちゃん探しが始まったのだ。
 


サリナ「こんなカエルすぐ見つけられそうじゃない?楽な依頼だよね!報酬も良さそうだし(´∀`*)!」

リリィ「もう!甘く見ちゃ駄目だからね!!他のどこの業者も見つけてないんだから!!」

サリナ「分かってるって!とりあえずこの家の周辺から探してみよう。」

そう言うと、周りを見渡すサリナ。そして家の入り口に一番近い電信柱に近寄る。

サリナ「ここなら絶対見ている筈・・・・・」

リリィ「久々にアレをやる気ね!」



サリナは近くの電信柱にそっと手を翳す・・・・・・




サリナ「この家からカエルが出て行くのを見た?」

サリナがそう問いかけると不思議なことに電信柱が答え出した。




電信柱「一週間位前に出て行ったっきり帰ってないよ。」

サリナ「何処に行ったか分かる?」

電信柱「何処かは分からないけどきっとあの飼い主から逃げたんじゃないかな・・・
いつも変な服とか着させられて出かけてたからね。」

サリナ「なるほど・・・それは納得かも・・・・・・・」





【ソウルヴォイス】

サリナは手を翳したすべての物に命を吹き込むことが出来る。

吹き込める時間は約1〜3分間程度。サリナの体調や精神面によって時間が変動する。

この能力を使うにはかなりの精神力を使うため一日に使える回数は限られている






電信柱「確かこの奥にある林の方に行った筈だよ。」

サリナ「そう!分かったわ、教えてくれてありがとう。」

リリィ「何か分かった?」

サリナ「うん、あの林の方に向かったみたいだよ。早速行ってみよう!」

リリィ「あいよ!」


そして林に辿り着いた。草や木が生い茂っていて人が歩くのも困難な感じだ。

リリィ「ねぇ。この林ってこんな所からカエル探すの大変だよ〜」

サリナ「大丈夫!まかせなさ〜い!!」

サリナは近くのキノコに手を翳した。


サリナ「一週間前にこのカエル見なかった?」

依頼人から渡された写真をキノコに見せた。

キノコ「あ!?こいつなら俺の目の前を良く通るから知ってるぜ。今朝も通ったしな(笑)
丁度この先5本目の木の下に洞穴があるんだが、そこに住んでるらしいぜ。」

サリナ「え!本当?!教えてくれてありがとう!!」

リリィ「ねぇねぇ!!分かったの?!」

サリナ「うん!あそこの木の下だって!!」

キノコ「おい、ちょっと待ちな!狭い所だからあんたじゃ行けないぜ・・・・って、もう行っちゃったか(笑)」

キノコの忠告も聞かずに二人は走って行ってしまった。
 
 



 

サリナ「五本目・・・・・・・この下!?」

リリィ「ここなの!?」

サリナ「あっ!!ここじゃない?きっとこの洞穴だよ!!」

雑草をかき分けて良く見てみると、そこは猫が一匹通れるかどうかの穴が開いていた。
その奥がどうなってるかは真っ暗で見えない。

サリナ「リリィ!!出番よ!!」

リリィ「・・・・(´-ω-`) 」

サリナ「だって、リリィしか行けないよ(笑)」

 
 
 
リリィ「小さいって損だ・・・行って来るよ(ー'`ー;)」





つづく・・・・・・・



   




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