ACT 7




サラとメイはシャルと別れ、ティナのいるアンティークショップに向かっていた。

ルーチェから書いて貰った地図は無くなったけど、地図の記憶を辿り進む。






しかしこの町は広い。時間はどんどん過ぎて行った。

サラは自分のバリュアブルブレスを見た。もう薄いピンク色になっていた。
あまり時間がない。


メイ「もう近くのはずなんだけど・・・」

サラ「とにかく探すしかないわね・・・」



サラは思い出していた・・・

あのテレビに映っていたアンティークショップ・・・

そして周りの建物・・・


サラ「火事・・・」

メイ「え?どうしたの?」

サラ「メイ!あのテレビはあの時、何の放送をしてたか憶えてる?」

メイ「えーっと・・・確かニュース番組で・・・・・あ!!近くで火事があったんだ!!」

サラ「そう!!近くで火事があったのよ!!そこでティナの姿を見た!!
火事の焼け跡が残ってる場所を探せばたどり着けるはずよ!!」

メイ「うん!!そんなに火事なんて起こる訳ないから!!見つけ易いはず!!」

サラ「メイ!行こう!!」




サラ達はひたすら走って火事の焼け跡のある場所を探し始めた。
直接アンティークショップを探すよりも見つけ易い筈だ。



サラ「あっ!?」

メイ「どうしたの?」

サラ「あそこを見て!?」

メイ「え!?」

サラ「あそこよ!!焼け跡があるわ!!」


この道のずっと先に火事の焼け跡らしき場所がみえる。サラは迷わず走り出した。


メイ「サラ待ってよーー!」


メイも後を追いかける。


サラ「ティナにもうすぐ逢える!!」



火事の焼け跡の隣にアンティークショップが見えてきた。


サラ「ティナ!!!」


サラは叫んだ。





サラ「!?」




  「あ・・・・・・れ・・・・・・・・・」


  「すぐそこにはティナがいるのに・・・・」


  「体が・・・・・」


  「動かない・・・・・・」







サラのバリュアブルブレスは既に透明になっていた。





サラ「せっかくここまで来たのに・・・・・」


  「どうして・・・・・・・」


  「ティナ・・・・・・」




サラの瞳から涙が流れる・・・





メイ「サラ!!!」


メイはサラの所へ行くとサラを抱きかかえた。


サラ「メイ・・・ごめんね・・・・時間切れになっちゃったみたい・・・・・」


メイ「サラ、まだ大丈夫だよ。」




メイは優しく微笑みサラの手を取った。




メイ「バリュアブルシフト!」




サラの体を眩い光が包む。




サラ「メイ!何を!!!」




メイの残り時間はあと一日くらいしか残っていない。
今バリュアブルシフトを使うと自分の残り時間をすべてサラに与えることを知っていながら
サラに時間を与えたのだ。




サラ「メイ!!なんで!!!」

メイ「サラ、早くティナに逢いに行ってあげて。」

サラ「そうじゃなくて!私なんかのために・・・・」

サラは泣きながらメイを抱きしめる。

メイ「最初の頃はね、ティナの事が羨ましかったの・・・いつもサラの中にティナがいる事にね。
でもね、今メイの幸せはサラが幸せになってくれること。
だからサラがティナに逢うことは私の幸せのためなの!!」

メイも泣きながら笑顔でそう言った。

サラ「メイ・・・・ありがとう・・・・・」

メイ「サラ!早く行って!せっかく私の時間あげたんだから!無駄にしないで。」




サラ「うん・・・分かった・・・メイ・・・本当に・・本当にありがとう・・・・・」





サラはメイに言葉では伝え切れない感謝を告げてティナのもとへ進む。



メイ「サラ・・・・・ティナに必ず逢って来てね・・・・・・」










残り一日・・・・







  



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