ACT 6




サラ達はシャルのご主人様の入院している場所に向かっていた。

サラ「シャル、病院までの道は憶えてる?」

シャル「うん、大丈夫!この道を進んでいけば辿り着けるはずだよ!」

メイ「良かった!確かこの方角はアンティークショップと同じだよ!」


メイはルーチェに書いてもらった地図をポケットから出そうとした。


メイ 「あれ!?」

サラ 「どうしたのメイ?」

メイ 「地図がぐちゃぐちゃになってる!?」

サラ 「!?」





昨日の雨で紙に書いた地図はぐちゃぐちゃになっていたのだ。


メイ「どうしよう・・・この地図がないと辿り着けないかも・・・・・・」

サラ「落ち込んでも仕方がないわ。大体の場所は頭に入っているからきっと大丈夫よ!
それよりも今は病院に行く方が先よ!」

メイ「そうだね!先に病院に行かないとだね!」


シャル「二人ともーー!早く早くーーーー!!」


遠くから先に進んでいたシャルが呼んでいる。



メイ「シャルーー!そんなに先に行かないのーー!!」

サラ「シャルは本当嬉しそうね!私達も早く行きましょう!」




病院の道は建物がほとんどで、人間達も多くサラ達お人形の移動はかなり大変だ。
それでもなんとか人目を避けながら進む三人。



メイ「シャル?本当にこの道で合ってるの?」

シャル「確かこの道を行くと、大きいおもちゃ屋があったはず・・・」

メイ「・・・そんな大きなおもちゃ屋なんてなさそうだよ?」


普段外を歩くことのないお人形にとって、一度通った程度の記憶で簡単に辿り着くはずはなかった。


シャル「おかしいなーおかしいなー(汗)」

メイ「あっちの道はどうかな?色々お店があるみたいだよ!」

シャル「そうかもしれない!行ってみよう!」

また暫く歩く三人。



メイ「おもちゃ屋ってあれじゃない!?」

シャル「あ!そうだよ!!あのおもちゃ屋だよ!!あそこの角曲がったらすぐだよ!!!」

そう言うとシャルは全力疾走で走り出した。すぐに二人も追いかけようとする。


メイ「ん?この音って・・・・」


遠くの方から段々大きな音が近づいてきた。



「ピーーポーーーーピーーポーーーー」




メイ「救急車!!?」

サラ「救急車が今行ったらシャルが危ないわ!!」

メイ「そうだよ!病院の人に見つかちゃう!!」

サラ「メイ!急ごう!!」

二人とも全力で走った。




サラ「シャル!!」


思った通り病院の入り口に人が集まっている。


サラ「シャルはどこ!?」

メイ「人と救急車でよく見えないよー(汗)」

サラ「あ、いたわ!あそこの木の下にいるわ!」

メイ「良かったぁ!とりあえず見つかってないみたいだね!」

暫くして救急車がいなくなりシャルのもとに行こうとする二人・・・
また病院から人が出てくるみたいだ。慌てて隠れる二人。






看護婦「まだ歩いちゃ駄目よ!病室に戻って!」

男の子「もう歩けるよ!僕のシャルがずっといないんだ!!探しに行かないと!!」

慣れない感じで松葉杖を使い、男の子が病院から出てきた。




シャル「ぼくはここだよーー!!」




シャルは心で叫び、真っ直ぐ飛び出して行った。

男の子「あっ!!!シャルーーー!!」

・・・・・と同時にシャルは動きが止まって倒れこんだ。




男の子「シャル、見つかって良かった・・・なんでこんな所にいたんだい・・?探したよ・・・」

男の子はその場で泣き崩れた。シャルの瞳からも涙が出ていた。




サラ「シャル、本当に良かったわね・・・」

メイ「ご主人様もあんなに嬉しそう・・・」

シャルはご主人様に抱き抱えられながら病室に戻ろうとする。

シャル「サラ、メイ、本当に本当にありがとう・・・二人が友達に逢える事を祈ってるよ。」

シャルは心の中で二人にそう伝えた。声に出さずとも二人には伝わっているだろう。

ご主人様の後姿を見ながら・・・サラ達も呟いた。


サラ「シャル、幸せにね。」



メイ「ご主人様と仲良くね。」







二人はシャルと別れを告げてから、再びティナの元へ進み始める。












看護婦「もう!良くなったといってもまだ外へ出ちゃ駄目ですからね!」

男の子「ごめんなさい、もう勝手に出て行ったりしないよ。もうシャルが見つかったからね!」

看護婦「本当そのお人形さんが好きなのね。」

男の子「そうだよ!シャルは僕の一番の友達だもん!・・・・・あれ?何か手に持ってる?」



シャルの手には四つ葉のクローバーがしっかりと握られていた・・・・・・












残り半日・・・・・ 








  



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