ACT 3



サラ達は隣町のアンティークショップを目指し歩き進んでいた。



メイ「ねぇ、サラ。アンティークショップの場所ってあのテレビの中継だけじゃ分らないよねー。」

サラ「大丈夫、他の仲間達(お人形)に情報を聞きながら行くつもりよ。」

メイ「なるほどね!了解〜〜そうと決まれば仲間を探しながら行こー!」


人間が通る所を避けて進む二人。
建物ばかりの脇道を抜けた所でパァーッと明るい日差しが二人を照らした。

目の前には見たこともない位綺麗な草花が一面に広がっていた。






メイ「すごーい!お花がいっぱーい!!きれーい!!」
  
サラ「これが公園・・・綺麗・・・」

二人は思わず目を輝かせた。


メイ「外の世界も危険な所ばかりぢゃないんだね!」

メイは嬉しそうにはしゃぎまくる。
でも奥の方を見てみると何人か人がいるみたいだ。あまり長居は出来ない様子。




メイ「サラ見て!あそこには川が流れてるよ!!すごい初めて見た!!」

そう言うとメイは川岸の方へ走って行ってしまった。

サラ「メイー!人がいるから気をつけてよー!」

大きな声で注意するサラ。でも嬉しそうなメイを見るとそんなに強くは言えなかった。




メイ「あ、サラ、あそこ見てみて!あそこのベンチにお人形がいるよ!?」

メイの指差した方に目を向けてみた。
確かにお人形がいる。きっとそのベンチの近くの川辺で遊んでる少女(人間)のお人形だろう。


サラ「本当だわ、何とかお話出来ないかな。隣町の行き方知ってるかもしれないし。」

メイ「今ならあの女の子背中向けて川辺で遊んでるから大丈夫ぢゃないかなぁ?]

サラ「そうね、話かけてみよう。」


そーっと近づいていく二人。




一人ベンチの上に座っているのは、赤毛の綺麗なロングヘアーのお人形だった。






サラ「あの、こんにちわ・・・」



お人形「?・・・・こんにちわ。」
 
サラ「初めまして、私はサラといいます。」

メイ「私は親友のメイです。」

お人形「初めまして、私の名前はルーチェ・・・・あれっ、貴方達動いてるの!?
バリュアブルブレスの色が少し薄くなってるわよ。」



【バリュアブルブレス】
お人形は皆このブレスを手首に着けていて、色の変化でバリュアブルタイム(動ける時間)が
どれだけ残っているか分かる。赤から段々透明になっていく。ちなみに人間には見えない。





メイ「そう!私達バリュアブルタイムを使ってるの!」

オーバーな位元気に動きながら話すメイ。

サラ「実は私達・・・・」

そう言うとサラは今までの経緯や事情をルーチェに話をした・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ルーチェ「驚いた・・・そう言うことだったのね・・・・。」

ルーチェは驚きを隠せなかった。バリュアブルタイムを使って外に出るお人形なんて、
仲間から噂で聞いてたくらいで、実際見たことがなかったのだから。



サラ「そう言う訳で、隣町のアンティークショップの行き方を知りたいんだけど知ってるかな?」

ルーチェ「うん。知ってるも何も私はそこのアンティークショップにいたのよ!もう5年前の話だけどね。」

サラ「えっ!本当に!?」

メイ「すごい偶然!やったねサラ!!」

ルーチェ「でも私がいた頃はティナって子はいなかったわね。
隣町に人形を置いているアンティークショップはあそこだけだし・・・。」

サラ「そう・・・きっとルーチェがいなくなった後に来たんだね。」


メイ「どっちにしても行くしかないんだもん。諦めるのはまだ早いよ。
ルーチェ、早速行き方を教えて?」

ルーチェ「そうね。私が言うから貴方達が地図を書いてね。私は動けないから・・・」


サラは持ってきたペンとメモ用紙で言われた通り地図を書いていく。
ちなみにサラの持ってきたペンとは、こっそりご主人様のシャープペンの芯を折って
持って来ていたのだった。

メイ「すごい・・・この地図があればバッチリだね!」






誰が見ても解りやすく、迷わない地図ができた。

ルーチェ「そうでしょう!私のご主人様は何処に行くにも私を連れてってくれるから道には詳しいのよ!」

自慢気に話すルーチェ。そうこう言っている間に、ルーチェのご主人様が戻って来そうだ。


ルーチェ「あ、そろそろご主人様が戻って来そうだわ!二人とも、もう行かないと!
貴方達と話せて楽しかったわ!必ずティナちゃんに逢って来てね!」

サラ「うん。必ずティナに逢って来るね!本当にありがとう!!」

メイ「ルーチェも元気でね!バイバーイ!!」

二人はルーチェと別れて先を急いだ。










残り4日間・・・・







  



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